こんにちは。石本です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今日は天皇杯1回戦 愛媛FC vs FC今治の試合をみていきたいと思います。テレビ放送、ネット配信なしということで、まさかの映像がないという状況になってしまいましたが、記憶の中で解説していきたいと思います。
今日は
【愛媛ダービー両チームのゲームプランは何か】
といことでみていきたいと思います。
入場者数 1552人
フォーメーション 1-4-3-3(愛媛)1-4-4-2(今治)
試合結果 愛媛FC 1-1 FC今治
得点者
14分 バルデマール(今治)
35分 川村 拓夢(愛媛)
55分 駒野 友一(今治)
1.なんとなく崩せる愛媛の遅攻
さて、どのような試合になったのかみていきたいと思います。
その前に今日の主審は今話題の山下良美さんでした。毅然とした態度でジャッジを行い、フットボールの観方の楽しみ方の一つである審判のプレーも楽しめました。とてもスムーズでしたし、かっこよかったですね。これから審判をやる方の憧れとなりますね。
試合はキックオフ直後から中々、落ち着かない様子。
お互い、シンプルへ前にフィードし、ロングボールの拾い合い。徐々にJ2とJ3の強度の違いからか愛媛がボールを支配する局面が多くなる。
フォーメーションのかみ合わせはこちらの通りで、今治が前がかりになるとバランスのいい4-4-3を採用する愛媛が中盤で、数的優位性をとれるようになる。
合わせて、前線で唐山が若さいっぱいのスタミナで背後へのアクションを繰り返すことによりバイタルエリアが徐々に空いてくる。
何度か、ゴール前で崩しにかかる愛媛だが、最後のところでうまくかみ合わない。そんなことを繰り返し、今治もゲーム強度に慣れてきて、徐々にペースをつかんでくる。
今治のゲームプランはどのようなものだったか。
2.チャレンジャー今治のバルデマール狙いプラン
徐々にボールを動かすことが出来だした今治。リュイス監督解任に伴い、橋川監督が指揮をとるが、リュイス監督の頃よりも少し自由度が上がった感じのイメージ。
試合後に橋川監督はこうコメントしている。
選手がよくやってくれた。この試合でやったのは原点回帰すること。自分たちでサッカーをやろうよと。監督どうこうではなく、自分たちで楽しんでやろう。それを選手がやってくれ、サッカーをエンジョイして、爽やかに戦ってくれた。それに尽きると思う。
愛媛のなんとなく大丈夫だろうの雰囲気から今治がボールを握りだし、前線に速く入れるリュイスサッカーよりかは、ボールを動かし、最後にバルデマールというゲームプランのように見える。
橋本が全体を俯瞰して崩しの入口を常に変えながら、愛媛のプレスを回避していく。
橋本から左の上原にボールが渡り、バルデマールへクロス。ドンピシャのボールがゴールネットを揺らす。あのターゲットエリアにボールを入れられたら、GKは中々出れないところ。
まさに天皇杯ならではの雰囲気になってきましたね。
次は愛媛にもスイッチが入り、狙いが明確になってきます。どのような狙いだったのでしょうか。
3.愛媛の得点につながった疑似カウンター
先制点を奪われた愛媛の狙いについてみていきたいと思います。
映像がないので、こんな感じということで、みてもらえたらと思います。
狙いのポイントは
・相手のプレス強度が上がったタイミングで唐山が背後へアクション
・一気にカウンター
相手を意図的に引き出し、疑似カウンターを作り出すもの。昨年の川井監督の時は、いきなり背後へけるのではなく、インサイドハーフが1度ボールを受け、そこをトリガーとしていましたが、今回はシンプルに背後を狙うという感じでしたね。
同点のまま後半に入ります。
そこから今治はどのように得点をしていったのでしょうか。
4.愛媛守備をかき回すドリブラー島村を起点に駒野の代表クラスの斜め45度
今治の逆転シーンをみてみたいと思います。
ボールを持つことをプレースタイルとしている島村。いわて戦でのドリブル(動画)が印象的ですね。
今回の試合でもどんどん自分をアピールするドリブラーが愛媛をかき回します。ドリブルで仕掛ける、相手からボールを奪って、また仕掛ける。愛媛も囲い込みに苦労していた様子でしたね。
愛媛の囲い込みから逃げ出し、山田へつなぎ、一気に数的優位へ。
右サイドから上がってきたフリーの駒野が逆転弾。とても精度の高いシュートでした。
ここでのポイントは
・山田と2対1になったところで山田にパス
・ゴール前で3対3となり、オーバーラップした駒野へ相手を越えるパス
・精度高い斜め45度シュート
囲い込みを突破してかつ、効果的なパスを送り出したことがトリガーとなりましたね。
このような難しい試合ではベテランの経験が活かされますね。
5.ベテランの戦い方
両チームとも印象的だったのがベテランの戦い方。
今治で常にアクセントとなっていた橋本選手。相手守備ブロックをどこから侵入していくか常に確認しながらボールを動かしていました。そして、ブロックの網にかかりそうなら、一度戻して逆サイドに展開するという経験値を活かしていましたね。
そして、精度の高いフィニッシュの前のオーバーラップのタイミングは流石ですね。あのタイミングしかなかったかもしれません。
愛媛の途中から入った山瀬と西田は非常に効果的でしたね。山瀬のボール奪取や、背後へのアクションからクロスなど、効果的なプレーを何度も繰り返していました。
ゴール前のターゲットとなる西田の存在もとてもよかったと思います。DFを引き付けることや競り合うことで、他の選手へのシュートメイクが出来ていたし、マークを外してクロスから自らシュートもありましたね。残念ながらGK修行にセーブされてしまいましたが、攻撃の迫力を変えましたね。
ダービーだから頑張るのではなく、いつもの試合もどんな試合もダービーのようにプレーする。自分のスイッチは自分でいれれるのがベテランですね。
遠藤選手や香川選手など経験した選手の声はとても参考になります。
まとめ
今日は
【愛媛ダービー両チームのゲームプランは何か】
といことでみていきました。
内容は
1.なんとなく崩せる愛媛の遅攻 → 唐山のアクションでバイタルエリアを空ける
2.チャレンジャー今治のバルデマール狙いプラン → 自由に動かし、最後にバルデマール
3.愛媛の得点につながった疑似カウンター → 相手をひきつけてからの背後
4.愛媛守備をかき回すドリブラー島村を起点に駒野の代表クラスの斜め45度 → 2人マークを回避からの数的優位
5.ベテランの戦い方 → いつの試合もダービーのようにスイッチを入れる
實好監督コメント
戦うところのベーシックなところで負ける回数が多かった。僕自身の持っていき方も判断を迷わせたところがあった。流動性を持たせて試合に入ったが、そこがバランスを崩した要因。勝負に対して言い訳は一切ない。いろんなところで後手を踏んだところもあった。愛媛(県)のJチーム同士の戦いとして、自分たちからすれば残念な内容だった。
ぜひ、リーグ戦で改善した戦いを見せてくれることを期待します。
橋川監督コメント
自分たちがやりたいことがやれたし、アグレッシブにやり続けることができた。自分たちのサッカーをやる。相手は[4-3-3]で気をつけなければいけないけど、自分たちのサッカーをやるんだよと。
橋川監督のマネジメントが選手のプレーを引き出したようですね。次の天皇杯の京都戦でも勝利を期待します。
愛媛でのJリーグ同士の初の公式戦。新たな歴史の幕開けとなった。このようなチームがあることで、子どもたちの目標にもなるだろうし、お互いのチームの刺激にもなる。会場の観客席に染まった青とオレンジのユニフォームはほぼ同じくらいだった。コロナが落ち着けば、1500人ではなく、15000人での試合になればまた盛り上がる。共にJ1を目指し、そこでのダービーとなればと夢を見る。そう考えると自分たち指導者も育成のレベルを上げていくために、日々学ぶことが必要。する、みる、支えるがスポーツ。愛媛から、全国へ、愛媛から世界へ。世界から愛媛へ。
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