こんにちは、石本です。
今日は、ポジションの決め方についてです。シーズンのチームの活動が始まると選手のポジションを決め、試合に向けてのトレーニングが必要になります。
選手の数や、選手の特徴、チームの戦い方など、いろいろな要素があります。
最終的には、チームが勝利をつかむためにどうするかという視点でみていければとおもいます。
1.ジュニア年代
ジュニア年代では、選手に多くの可能性があり、ポジションを固定すべきではないと考えます。もちろん、人気なポジションがあり、そのポジションを多くの選手が望む傾向もあるかもしれません。
FWは前線にいて、もっともゴールに近く、得点する可能性が高いポジションです。
守備においても、一番最初に守備に行く選手でもあります。
MFは中盤の選手。GKやDFからボールを受けたり、FWのサポートや前線に飛び出していったりします。守備においては、FWが規制をかけたところを狙ったり、相手の中盤の選手をマークしたり、自分をボールが超えていくと、DFラインまで下がり守備をすることもあります。
DFは最終ラインの選手。安全確実にビルドアップ(組み立て)に参加したり、サイドの選手では起点になったり、前の選手を追い越していったりします。
守備においては、最終ラインの選手なので、やられてしまうと即失点につながる可能性があります。
GKはゴールキーパー。ペナルティエリアでは手が使えてゴールを守る最後の選手。攻撃はGKからというくらい、最初の攻撃がスタートします。
ポジションの特徴を教えてあげて、子どもたちにポジションを決めさせるのもいいですね。その時には、全体を俯瞰してみるために作戦ボードがあると便利ですね。
おすすめの作戦ボードは子供たちが使うのであれば大きすぎず、小さすぎずくらいがいいので、モルテンの45㎝×30㎝くらいがいいかと思います。
ジュニア年代では多くのポジションを経験させながら、多くの可能性を育むことが大事ですね。その中で、得意なポジションだったり、スピードや強さなどを活かせるポジションが出てきますね。
試合になると、体が大きい選手がGKやCBをしたり、テクニックがある選手を中盤におき、スピードがある選手をサイドや、FWに置くというのはどの年代でもあります。
その中で、多くのポジションを経験できるような仕組みを持つことが、今後の伸びしろを作る意味でも重要かと思います。
・ポジションの特徴を知る
・試合では、特徴を活かしやすいところを少し意識する中で固定しない
2.中高生年代
中学生年代では、ジュニア年代と近いところもありますが、ここでも複数ポジションを経験することが大事ですね。
少しずつ、好きなプレー、得意なプレーと苦手なプレーや課題などが見えてきます。そいうのも含めて、長所を伸ばしつつ、課題を克服していくことで、成長していくことが大事ですね。
自分たちでポジションを決めていくことも、主体性を育むという意味ではとても重要ですね。ここからの年代は11人制に変わってくるので、みんなが見れるように作戦ボードも大きいと便利かと思います。
僕も使っていますが、モルテンの60㎝×80㎝のものは使いやすいです。
高校生では、より勝負にこだわった中でのポジションの決め方が重要だと思います。
ここでは、多くのポジションではく、複数のポジションになってくるのかと思います。自分がやりたいところや、自分の特徴をいかせるポジション。チームのために貢献できるポジションなど、コンバートなどもでてくる時期ですね。
・得意を伸ばし、課題を克服する
・自分の特徴をいかせるところを知る
3.高校生から大学以上
高校生から大学以上では、完成形なので、よりポジションに特化する。その中で、複数こなせることはチームにプラスになる。
自分の特徴をどのようにチームに活かしていけるか。課題克服よりも、長所を活かすためにどう課題を改善するかという視点でとらえる。
チームのシステムや戦い方に応じて、ポジションが変わる。1トップ、2トップ、3トップではポジションは変わってくる。
自分の特徴をどのようにチームとして活かすかを考える必要がある。
・システムや戦い方に応じてポジションは流動的になる
・1つのポジションではなく、複数こなせることで、チームとして武器になる
まとめ
今日は勝利をつかむためのポジションの決め方ということでみていきました。
育成では、より多くのポジションを経験させ、成長の幅を広げる。大きくなるにつれて、自分の特徴をより活かせるポジションを見極めていく。
スピードだったり、テクニックだったり、強さ、高さだったり。
自分の好きなプレー、あこがれのプレーをベンチマークし、真似することで成長につなげていくことは非常に大事。
勝負となると、システム変更や、戦い方などは、相手に応じて変化する。そこに対して対応できるように、ポジションの特徴を理解し、システムの中での動き方を理解することも大事ですね。
・あこがれのプレーをベンチマークし、成長につなげる
・勝負にこだわれるように、戦術やポジションの特徴を理解しておく
様々な年代のポジションの決め方が参考になります。
サッカークリニック2021年2月号
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