こんにちは。石本です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
選手歴 愛媛FC・FC今治 現在はシニアでのんびりとプレー
ライセンス サッカーA級・フットサルB級・GKL3
指導歴 15年以上(サッカー・フットサル)
趣味 読書(フットボール中心に年間100冊以上)
ついにこの日が来ました。伊予決戦!
今日は愛媛FC vs FC今治の試合をみていきたいと思います。
前回はFC今治が2-0で夢スタで愛媛に勝利し、今回はニンスタで今治を迎え撃つ。
今回は
【伊予決戦観戦の3つのポイント】
ということでみていきたいと思います。
入場者数 9126人
フォーメーション 1-4-2-3-1(愛媛)1-4-4-2(今治)
試合結果 愛媛FC 3-2 FC今治
シュート数 愛媛FC 7-14 FC今治
得点者
30分 佐々木 匠(愛媛)
48分 冨田 康平(今治)
54分 安藤 智哉(今治)
57分 松田 力(愛媛)
66分 松田 力(愛媛)
1.噛み合わせから見るポイント
まずは噛み合わせをみてみたいと思います。
愛媛が1-4-2-3-1、今治が1-4-4-2というフォーメーション。
とはいえ、FWの2人が縦関係と横関係になっているということで、両チームとも守備時は1-4-4-2になる。
①実際にはミラーゲームになる。
攻撃時の愛媛の縦並びは松田をターゲットにし、背後を狙うことを主にし、DFラインが下がったところをライン間で佐々木がボールを受けるという形になる。
今治の横並びの場合は一人がDFラインの背後を狙い、もう一人はDFラインが下がったスペースができるところで受けるタスクをお互いが繰り返すようになる。
②4-4-2なので、逆サイド、ライン間が急所になる。
4バックでは68m守れない原則があり、サイドチェンジを活用し、そのままサイドに行くのか、守備のスライドが遅れたところを中のライン間をつくのか、前進しながらも、もう一度サイドチェンジいくのかというところがポイントですね。
③優位性の作り方
ミラーゲームということは数的優位をどのように作り出すのかがポイントになります。
・ボランチが最終ラインに入ったり、FWが中盤に落ちたりして、システムを変更して可変システムを利用する
・切り替えを早くして、数的優位を作り出す。
・高さ、速さ、うまさの個人の優位性があるところをつかう
などですね。
では、お互いのプランを振り返ってみたいと思います。
2.急所をつき、諸刃の剣で勝負
愛媛はどのように今治を崩したのでしょうか。
①1つ目はサイドチェンジから可変を加え、ライン間を突くという攻撃
前半29分、4バックの急所である、逆サイドへDFラインでサイドチェンジ。
三原がハーフスペースへ上がることで、今治の近藤の内側を取る。今治の近藤はついていくか、残って、愛媛の近藤をみるか選択肢があるが、マンツーマンでついていき、三原をケア。
ケアをするとサイドの愛媛の近藤のパスコースが空くので、栗山は愛媛の近藤へ配球。そこからの崩しは三原とのワンツーで崩すか、三原へのスルーパスかボランチ脇を取る矢田を使って3人目を使うか選択肢は複数ある。その中で、矢田を選択するも、今治ボランチ楠美に対応されたので、愛媛近藤にレイオフ(落とす)。
愛媛田中へのパスを狙っていた三門と楠美の間のチャンネル(水路)が空いてしまう。レイオフでボールを受けた愛媛近藤がダイレクトでDFラインと中盤のライン間に位置する佐々木ヘ縦パスが入る。
佐々木が一回で前を向けたので、1トップの松田が背後を狙うため強いアクションを行う。そのことで、安藤が引っ張られ、佐々木はフリーなままミドルシュート。
②2つ目は小原の攻め残り気味からのドリブル仕掛け
ここは諸刃の剣にはなりますが、完全に戻りきらずに少しだけ攻め残りすることで、カウンターを仕掛けるという戦術。
メッシ、Cロナ、ネイマールなど起点になり、結果を出せる選手が採用される戦法。逆に言えば、ここを突かれると失点を招くリスクも高いということになる諸刃の剣になります。
今治がビルドアップからの押上で、クロスを上げたところをGK徳重がキャッチング。すぐさま小原に配球し、一気にカウンターへ。
相手が出てこれない、選手の間をドリブルし、相手がきたところを松田に配球。このとき、佐々木が背後に走っているので、DFラインは押し上げれない状況。ライン間で松田が受けることを可能としました。
続いて、松田のコントロールですが、今治CBとSBの間にドリブルすることで、どちらがアプローチするのか一瞬判断を迷わせ、対応が遅れたところをGKの位置をみてフィニッシュ。
続いて、今治のプランを見てみたいと思います。
3.切り札インディオ
前半は愛媛が1-0で折り返し、後半から鹿児島戦でハットトリックをした切り札インディオが出場。
左利きということもあり、右サイドハーフに入り、愛媛の諸刃の剣対策が伺える。
これにより、再三チャンスを演出し、いつ点が入ってもおかしくない状況。徳重のスーパーセーブや枠外シュートなどから得点機会を得ることができなかった。
得点を量産するようになれば、個人昇格の可能性もあり得るのではないか。
後半53分得点シーン 安藤のマークの選手をインディオがブロックで外す
後半79分 打点の高いヘディングシュート(徳重ファインセーブ)
まさに切り札インディオでしたね。
愛媛もこの猛攻をよくしのいだと言えるのか、もっと対策が必要なのかというところは石丸監督のコメントをみると
(石丸監督コメント)
コロナから選手がほぼ戻ってきたこともチームにとっては大きな要素になりました。もうひとつコンディションが上がってくればもうひとつギアは上がるのかなと思います。また、このタイミングで伊予決戦があったということもいまのチーム状況を考えれば良かった。モチベーションが否応なく上がり、お客さんもたくさん入りました。それも要因のひとつかなと思います。こういうファイトをしていると普段からお客さんが入るようになるので、これからも良いサッカーをしていきたいと思います。
まだまだギアを上げていくことが重要だということですね。
まとめ
今回は
【伊予決戦観戦の3つのポイント】
ということでみていきました。
内容は
1.噛み合わせから見るポイント ⇒ どうフォーメーションの急所をついていくか
2.急所をつき、諸刃の剣で勝負 ⇒ ライン間、攻め残り
3.切り札インディオ ⇒ インディオ胸パス、ブロックマーク外し
非常に盛り上がった一戦でした。9126人のスタジアムはとても一体感があり、見てる方も、プレーしている方も支えている方も最高の舞台となりましたね。
これがスタンダードになれば、愛媛のサッカー文化はさらに発展し、県民にとっても大きくプラスになることも多いのではないでしょうか。
(愛媛石丸監督コメント)
伊予決戦ということで注目され、いつもよりたくさんのお客さんが来て来れたということもあり、選手は最後までファイトしてくれたと思います。これは愛媛FCファミリー全員の勝利だと思っています。(メディアが)この試合を盛り上げてくれたことも大きな要因だったと思います。モチベーションが否応なく上がり、お客さんもたくさん入りました。それも要因のひとつかなと思います。こういうファイトをしていると普段からお客さんが入るようになるので、これからも良いサッカーをしていきたいと思います。(今治橋川監督コメント)
いい雰囲気で試合ができて幸せだった。先制点を許したのが悔やまれる。前半は距離感が悪く、スペースをうまく使われた。後半は自分たちのペースを取り戻したが、カウンターから失点した。
9126人も人が入るととても楽しいですね。
・多くの飲食が売り切れになるほど売れていた
・トイレがきれい
・スタッフが親切
もちろん課題となる点もカイゼンしていくことでより集客率も上がるのだと思います。例えば、
・行き帰りのアクセス時に時間がかかるため楽しめることはないか
・A席に入るところに食べ物の販売があれば助かる
・得点シーンのみだけでなく、惜しいシーンを大きいビジョンで再度流してほしい
毎回これだけ入ると楽しいですね
さて、次節第25節 9/18 宮崎戦 アウェイ15:00キックオフ in ユニリーバスタジアム新富
記事を最後までご覧いただきありがとうございます。
ぜひ、Twitter、Facebook、フォロー、リツイート、いいねしていただけたら幸いです。
コメント