こんにちは。石本です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
前節藤枝戦の悔しい敗戦からどう改善、修正してきたか。
今日は愛媛FC vs テゲバジャーロ宮崎の試合をみていきたいと思います。
今回は
【守備可変vs攻撃可変】
ということでみていきたいと思います。
入場者数 2066人
フォーメーション 1-4-2-3-1(愛媛)1-4-1-2-3(宮崎)
試合結果 愛媛FC 2-0 テゲバジャーロ宮崎
得点者
61分 佐々木 匠(愛媛)
78分 田中 裕人(愛媛)
1.噛み合わせ考察
フォーメーションは愛媛1-4-2-3-1と宮崎1-4-1-2-3との噛み合わせ。どこに優位性ができるのでしょうか。そしてどこにウィークポイントが出るのでしょうか。
噛み合わせてみると2CBとFWの1トップのところで数的不均衡ができています。ということはそのままいけば、ビルドアップ時に優位性を持ちながら前進できるということですね。
噛み合わせ通りの前進となるかどうかみてみたいと思います。
2.ビルドアップ 宮崎守備可変vs愛媛攻撃可変
では、愛媛はどのように宮崎陣地へ前進していったのでしょうか。そして、宮崎はどのようにして愛媛の前進を阻もうとしたのでしょうか。
愛媛の1-4-2-3-1の4バックに対して、1-4-4-2の2トップに守備可変し、ミドルゾーンでのプレスを可能としました。
それに対して、愛媛は攻撃可変し1-2-3-5へ。
愛媛の攻撃可変によりフォーメーションをトランスフォーム
それに対して、宮崎は1-4-4-2へ守備可変しCBの前進をさせないように対応する。
逆ツリー型の愛媛に対して、プレスの強度を高めることができなかった宮崎は後手を踏むことになる。
石丸監督のアグレッシブな攻撃サッカーの配置につく。
・小原がウイングの位置でサイドレーンに配置
・前野は小原とレーンがかぶらないようにハーフスペース付近に配置
・右サイド三原はサイドレーンで高い位置をとる
・近藤はインサイドレーンに入り、松田とともにCBを配置で攻撃する
逆ツリー型により4バックを無効化する。
では、どのようにして崩しから得点までに至ったのでしょうか。
3.フィニッシュワーク 相手を引き出し、前線で数的優位をつくる
最後にフィニッシュワークの考察してみます。
①三原と矢田のローテーション
矢田が宮崎アンカー脇をとることで、アンカーを困らせる。三原が中へドリブルすることで宮崎のサイドの選手を引き出し、サイドを空ける。そこにアンカー脇にいた矢田が出ていく。
アンカーはFWへのパスコースが気になり、サイドに出ていくことができない。
②サイドバックを引き出し、ポケットの活用
矢田がサイドでボールを受けることで、宮崎はサイドバックが出てきて対応した。ここですでに矢田と近藤と相手で2vs1の状況を作り上げている。
宮崎サイドバックが出てきた瞬間にその背後へボールを送り出す。
③センターバックを引き出し、数的優位をつくる
近藤は宮崎サイドバックの背後を狙うことで、宮崎はセンターバックがサイドに出てきて対応。
ニアに力強く松田が走り込むから遠い方のセンターバックも対応しなければならない。
宮崎守備ラインが下がり空いたスペースで佐々木が使い、得点となる
センターバックからビルドアップし、仕掛けをつくり、崩しを行い、デザインされたフィニッシュワークで得点となったことが素晴らしい。
まとめ
今回は
【守備可変vs攻撃可変】
ということでみていきました。
内容は
1.噛み合わせ考察 ⇒ 2CBと1トップ同士
2.ビルドアップ 宮崎守備可変vs愛媛攻撃可変 ⇒ 逆ツリー型で数的優位
3.フィニッシュワーク 相手を引き出し、前線で数的優位をつくる ⇒ デザインされた攻撃の崩し
春から夏にかけて、やることは特に変わっていない。何が変わったか。それは味方との関係性、そしてプレー強度、戦術の浸透することで、いつアクションし、いつステイし、いつパスを出すかという「今」の共有精度が上がってきた。
つまり、相手よりも先手をとれるということ。
個人的にはまだまだ得点をとってほしい選手が何人もいる。チーム内でいい競争を行い、さらにコンディションと選手同士の相性を高め、得点につなげてもらいたい。
記事を最後までご覧いただきありがとうございます。
ぜひ、Twitter、Facebook、フォロー、リツイート、いいねしていただけたら幸いです。
コメント