今回は
FootBall PRINCIPLES
サッカーの原則 躍動するチームは理論的に作られる
から学ぶ
岩政大樹・著
この本を一言でいうと
世界の成長スピードに追いつくために必要なベースと、その伝え方の本
勝つチームにあって、負けるチームにないものは何?
という問いに対して
結論 サッカーの判断に必要となるサッカー原則
あれも伝えたい、これも伝えたいと伝えなければいけないことはたくさんありますよね。
こういう場面はこう、ああいう場面はこうというように。
1.現象(結果)の基になるもの
目の前にある現象は、選手が判断し、実行したもの。その結果がよかったもの、悪かったものは選手の「判断」がよかったのか、それとも選手の「能力」が高かったからなのか。だが、その前に基になるものは何なのか。
ここでは
能力
↗️ ↘️
原則 現象
↘️ ↗️
判断
というように原則があり、能力と判断の結果、目の前の現象になる
原則を考えずに判断したり、能力で打開プレーするのは、原則を考えて対応している相手には勝てないと。
子供の試合など観てるとよく分かりますね。
原則を知らずに、能力だけでドリブル突破しようとしたり、相手が残っているのにパスをもらおうと攻め上がり、逆にカウンターを受けるということもありますね。
では、どのような原則があるのでしょうか。
ここでは、世界に勝つための原則が9つ紹介されています。
2.9つの原則のうち3つを紹介
①原則3 ボールを受けるときに、正面からアプローチを受けない原則
ゴール、ボールを持った相手を結んだ線上に立ちなさいと言う守備の原則の逆
②原則6 −低い位置の選手は、ディフェンスラインの5人目が誰かを決めておいた方が良い原則
442だとサイドを変えられたら、逆サイドは捨てる
これを繰り返していくのは一つのやり方
だけど、センターバックがサイドまで引っ張られていくことはチームにとって非常に危険なこと
サイドバックがセンターバックの役割が出来ないのであれば、ボランチか、センターバックか、サイドハーフの誰が5人目になるのか決めておく
③原則7 高い位置の守備は、ボランチに誰がいくか決めておいた方がいい原則
基本的には高い位置のプレスは2センターには2トップがプレッシングに出る。
ピッチのエリアで考えると中盤とフォワードの間のエリア
2トップがプレスバックすると高い位置の守備にはならなくなる
進化したサッカーは常に隙を狙ってくる、隙を掻い潜ってくる。そのような原則を決めておかないと対応が出来なくなるだろう。
その原則はどのように伝えられるのでしょうか。
3.原則の伝え方
では、どのように伝えられるのでしょうか。
次のように言われています。
言語化することか大事ですが、言語化しすぎて、選手の判断を奪うのはサッカーの本質から外れてくるのでは。
こう言う場面ではこう、ああいう場面ではこうと判断まで奪ってしまうのは、少年サッカーで蹴っとけー、走れー!みたいなもの。
サッカーの判断は選手のもの。
その前提で、ポイントとなるのが、
コンセプトワードというもの
ここで少し紹介すると
トライアングル→ダイアモンド
セナラン、セナ取り
逆ポケット、逆ブレイク
などがありコンセプトワードで対応していく。
ここで大切なのは相手をみて選ぶということ。
指導者が伝えるべきは、判断をするときに必要な判断基準です
おわりに
上武大学から今年は鹿島アントラーズのコーチとなった岩政さん
選手時代から常に考えること、論理的に作ることを意識されていた。
毎回岩政さんの本は学ぶべきものばかりですね。
アントラーズで結果が出れば、さらにステップアップの予感がします。
非常に楽しみです。
参考になることが多いので、活用させてもらいます。
FootBall PRINCIPLES 岩政大樹
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