こんにちは。石本です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今日はレノファ山口 vs 愛媛FCの試合をみていきたいと思います。両チームとも前節大量失点で敗戦となった。そこからチームをどのように立て直したのか。
試合前の渡邉監督のコメントは
攻撃では背後をとる、守備では背後をとられないこと
とコメント。一方愛媛の實好監督は
ボールを持てばゴールに向かう、相手がボールを持てば、ボールを奪う、ゴールを守るということ
と原則を大事にするコメント。
今日は
【ゴールへ向かう姿勢を成果につなげる】
ということでみていきたいと思います。
入場者数 3386人
フォーメーション 1-4-4-2(山口)1-4-3-3(愛媛)
試合結果 レノファ山口 2-2 愛媛FC
得点者
54分 近藤 貴司
65分 渡部 博文
71分 藤本 佳希
87分 梅木 翼
1.背後をとる積極性
どのようにチームを修正したのでしょうか。前節終了後の實好監督のコメントでは
實好監督コメント
立ち上がりから守備の強度というか、ボールに行けない、人に触るところまでも行けないような感じだった。判断の遅さも含め、そこはやっぱり疲労の影響があったのだと思う。フレッシュな選手もいたが、重い方向にそろってしまった印象。いろんなところがうまくいかなかった。
うちは変わらず謙虚に努力し続けるしかないので、トレーニングして準備します。
「思った以上に、動けなかった印象ですね。コメントでもあったように謙虚に改善して、次節に向けて準備してもらえると思うので、頑張ってほしいですね。」
ということでした。今回の試合はいつもならウイングの位置にいる近藤が、インサイドハーフにはいっています。いつもならウイングの位置にいてドリブルで仕掛けたり、直接背後を狙ったりしていました。
今回、近藤をインサイドハーフで使用するポイントは2つ
②3バックに対してのプレッシング
ハーフスペースに抜け出し、ボランチがついてこなければ、そのまま勝負。ボランチがついてくれば、中のスペースで前田、前野、山瀬が入ってくる。
非常に近藤の背後へのアクションの積極性が見られたところですね。
次にその近藤に得点シーンが生まれますが、どのように生まれたのでしょうか。
2.シュートをうつ積極性
先制点は愛媛の近藤から生まれました。
山口 13本
愛媛 22本
ということで愛媛の方が9本多くシュートを打っています。
シュート数が多くても得点が2-2では、決定率が山口が15.3%で愛媛が9.0%ということになります。
決定率でいうとそうなるかもしれませんが、質をあげていくには量が必要ですね。量をこなしていく上で、質を意識しながら行うことで成果が上がっていくのだと思います。
こぼれだまをシュートを打ちましたが、ゴール前に入りきらず、PKマークあたりでボランチの前のスペースにいたことでリバウンドボールを拾うことができましたね。
・守備の最終ラインの背後は藤本が狙う
・山口のボランチが守備ラインの前のスペースを埋めている
・近藤は守備とボランチのライン間ではなく、ボランチの前のスペースに立つ
・リバウンドを拾えてシュートが打てる場所
・シュートをうち、再度リバウンドを守備を交わしてシュート
3.カウンターの積極性
基本的には堅守遅行の愛媛。しかし、試合を決定づけるポイントとしては攻守の切り替えがあります。
今回の2点目はポジティブトランジション(守備から攻撃への切り替え)から生まれました。
注目してほしいのは近藤選手の動き出しの速さですね。守備時の立ち位置はペナルティエリア外くらいのところに立っています。
ボールを愛媛の忽那に引っ掛かりますが、引っかかった瞬間に近藤が一気にスプリントします。忽那から、藤本につながり、藤本から一気にスプリントした近藤にパス。
そこから、吉田がオーバーラップし、ボールを受けます。近藤へパスをした藤本が約60mのスプリントでゴール前に。吉田からの折り返しを藤本が確実に決めてチェックメイト
ここでのポイントは
・藤本がボールを前向きで受け、近藤へ配球
・さらに吉田のオーバーラップスプリント
・さらに藤本の60mスプリント
・相手が戻るより早く攻める
今までの愛媛にはなかったすばらしいゴールでしたね。
それでも、シュート数こそは愛媛より少なかったですが、山口のセットプレーも見事でしたね。
4.セットプレーからのゴールへ向かう維持
山口のセットプレーから2点が生まれましたね。
1点目はフリーキックからでした。非常にうまいフリーキックでした。そこに隠されたトリックがまた見事。
・山口石川が斜めに走ることで前田を連れていきオフサイドラインを下げる
・山口渡部がオフサイドの位置にいるが西岡がラインを下げるのをブロックする
・池田はフリーなのでラインを下げる
・結果的に渡部がフリーでシュートを打つことができる
ぜひ、真似したいですね。
そして、2点目はロングスローからでしたね。
身長180㎝台の選手を並べて強みをいかす。愛媛の池田も、西岡もボールを簡単に競らしてもらえない。体を押し合いながらのヘディングになるので高くは飛べない。これも意図して行われたプレーだということですね。
まとめ
今日は
【ゴールへ向かう姿勢を成果につなげる】
ということでみていきました。
内容は
1.背後をとる積極性 → 近藤のストロングをチームのストロングへ
2.シュートをうつ積極性 → 量の中から質を追求
3.カウンターの積極性 → 近藤のスタートダッシュ、吉田、藤本のスプリント
4.セットプレーからのゴールへ向かう維持 → トリックとパワープレー
水戸戦と比べて、非常に戦う姿勢をみることができた。課題だった運動量や姿勢のところが一つ積み上がったように思える。ポイントとなるのは近藤の運動量。チームの中で一人だけ、攻守においてハードワークしていることが空回りしていた現象も今まではあったが、今回はチームとしての近藤の活かし方がとても工夫されていた。
背後をとるところ、カウンターのところ、プレッシングのところ。献身的なプレーのご褒美としてなのか、ゴールも生まれるというスペシャルな日でしたね。
渡邉監督コメント
長崎戦の負けから学んだことをしっかりと表現しようと、意気込みにあふれているように見えました。ただ、実際にピッチで起こったことは、まったくそれとは逆のものでした。そこのマネジメントの部分で、自分自身も反省しなければいけないものがたくさんあると感じています。最後に見せることができたのは“意地”、ただそれだけです。中身を振り返れば、やはり反省しなければならないものがたくさんあったので、その辺りをしっかりと選手と目をそろえて進んでいきたいと思います。
意地としてみせるのか、常に勝負に対してのメンタリティとしてみせるのかでは、全く違うもの。マネジメントの難しさが伝わってきますね。
實好監督コメント
ボールも動いていたし、カウンターからも点を取ることができたし、守備も声をかけながら守ることができた。勝っていた状況からの引き分けなので、勝ち点1を3にしたい気持ちがあったが、この1を活かして次につなげたい。今後は体に刻まれたものをもっとテンポアップしてボールを動かしていきたい。
遅攻にカウンターが加わり、また一つ積み上がりましたね。そこには絶対に外せない「走力」というものがこれから夏場にどう活かしていくか楽しみですね。
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