2023 J3 第12節 ギラヴァンツ北九州 vs 愛媛FC 【DFの隙を突く縦パスを差し込むことができたのはなぜか】

戦術

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選手歴 愛媛FC・FC今治 現在はシニアでのんびりとプレー
ライセンス サッカーA級・フットサルB級・GKL3
指導歴 15年以上(サッカー・フットサル)
趣味 読書(フットボール中心に年間100冊以上)

今日はギラヴァンツ北九州 vs 愛媛FCの試合をみていきたいと思います。

今回は
【DFの隙を突く縦パスを差し込むことができたのはなぜか】
ということでみていきたいと思います。

結論 左利きCBから始まる攻撃

入場者数 2598人

フォーメーション 1-4-4-2(北九州)1-4-4-2(愛媛)

試合結果 ギラヴァンツ北九州 0-1 愛媛FC

シュート数 ギラヴァンツ北九州 13-9 愛媛FC

得点者
前半11分 佐藤 諒(愛媛)

1.噛み合わせ

まずは噛み合わせをみてみたいと思います。

お互い、1-4-4-2のミラーゲームとなりますね。

2.DFの隙を突く縦パスを差し込むことができたのはなぜか

前半10分に愛媛FCの得点シーンをみてみたいと思います。北九州はボール保持時間が続く中、最後のところを崩しきれない。

愛媛GK辻から配球が始まり、CBでつなぐが、北九州の規制をかけるチェイシングが一瞬来ない。来ないことで、CBの小川が北九州のFWのラインを突破してしまう。

なぜ簡単に縦パスを差し込むことができたのか。それは、左利きCBがポイントになるだろう。FWラインを突破した後のパスコースが左利きの方が選択肢が多くなる。右利きの場合は、FWラインをこえたところで、FWが追ってくると右脚の方から追ってくるようになるため、選択肢が減少してしまう。

それにより、CBの左のポジションは左利きが有効となる。

数的優位の状況が一瞬できてしまい、佐藤への縦パスが入ってしまう。合わせて、ベンへの3人目の動きも成立してしまう。

その攻撃に合わせて、松田、茂木がファー詰めのためにスプリント。警戒したDFの逆をつくように、佐藤にマイナスのパス。

ダイレクトで合わせ、フィニッシュとなる。

北九州からすれば、攻め込んでいる時こそ、注意したいものだが、一瞬の歯車の狂いが、失点を招く結果となってしまった。

愛媛の得点のポイントは
・GKとCBで北九州FWのラインを越える
・SH、SB、FWが相手の守備ブロックが困る位置に立つ。
・縦パスと同時にベンダンカンの3人目の動き
・ベンに渡ると同時に松田と茂木のスプリント
・相手の逆をつき、フリーの佐藤へ

動画はこちら

セットプレーのコーナーキックからでもいいアイディアがあった。

ゴールを外したところに塊をつくり、そこから変化するもの。自陣に戻るように動く選手とペナルティーエリアの中に残るように動く動き。

合わせて、ショートコーナーとさらに後ろ残りの選手へボールを動かし、マークが外れたところにボールを配球するもの。惜しくも得点にならなかったが、ワンチャン、ゴールとなってもおかしくなかったシーンだった。

動画はこちら

3.サイドチェンジを繰り返し、ポケットを使う。

北九州85分のシーン。サイドチェンジを繰り返し、空いたポケットからシュートを放つが、後1歩というところ。

動画はこちら

まとめ

今回は
【DFの隙を突く縦パスを差し込むことができたのはなぜか】
ということでみていきました。

結論 左利きCBから始まる攻撃

内容は
1.噛み合わせ ⇒ ミラーゲーム
2.DFの隙を突く縦パスを差し込むことができたのはなぜか ⇒ 左利きCBから始まる攻撃
3.サイドチェンジを繰り返し、ポケットを使う ⇒ 広いスペースのサイドバックを引き出す

石丸監督コメント
ゲームは相手もメンバーを大きく変えてきて立ち位置で難しいところはあったかもしれませんけど、(北九州は)背後に難があると思って入ったゲームでした。もう少し上手く取れていればという場面もありましたけど、(背後へのプレーから)幸先よく得点が取れたことで狙いどおりゲームを進められました。そこから若干勝ちを意識しすぎて引き込む形になってしまいました。ゲームではそういうところもあるが、もう少しボールに対してプレッシャーに行くことと、カウンターの鋭さを出してもう1点取りに行く強さは特に後半必要だったのかなと思います。北九州さんは順位こそ下ですけど、テクニカルで中盤で数的優位を作れる選手がたくさんいたのでしんどいゲームになることは戦前から予想していました。僕たちがなんとか勝てたかなという試合でした。

テクニカルなチームなだけに非常に難しかったと思いますが、ウノゼロで終えたことはよかったですね。

田坂監督コメント
内容は開始10分で点を取られてしまうところがチームの現象なんですけど、その中でもその後は粘り強く守ったというところと、今日に関して言えば前から行くところとしっかりブロックを作ってボールを奪いに行くところとか、速攻と遅攻の使い分けというのは練習した中では選手はよく頑張って出していたなと思っています。

プレスとブロックの使い分けをしていたのですね。そのプレスとブロックの使い分けの基準はなんだったのでしょうか。FWがプレスにいけないときか、FWをこえられたときか。そのブロックを難しくしたのは、愛媛のローテーションですし、うまく得点にもっていけたと思います。

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