こんにちは。石本です。
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選手歴 愛媛FC・FC今治 現在はシニアでのんびりとプレー
ライセンス サッカーA級・フットサルB級・GKL3
指導歴 15年以上(サッカー・フットサル)
趣味 読書(フットボール中心に年間100冊以上)
前節、伊予決戦で逆転され勝ち点を落としてしまったが、どのようにアップデートされたか。
今日はFC今治 vs いわきFCの試合をみていきたいと思います。
今回は
【最小限の幅のポジショナルプレー】
ということでみてみたいと思います。
入場者数 1578人
フォーメーション 1-4-4-2(今治)1-4-4-2(いわき)
試合結果 FC今治 1-0 いわきFC
シュート数 FC今治 7-9 いわきFC
得点者
50分 三門 雄大(今治)
1.噛み合わせ
まずはフォーメーションの噛み合わせをみてみたいと思います。
今治は1-4-1-2-3に対していわきは1-4-4-2のとなります。
・中盤の3対2
・前線での1対2
・対人プレー
・攻守において数的優位をどう作るか
・ボールを奪った後のカウンター
・攻めているときのリスクマネジメント
・崩しの質
・ワンタッチプレー
・急所となる逆サイドとライン間
ボールを動かすという面ではいわきFCよりFC今治の方が優位性があるように見えますが、奪われた後のカウンターが脅威ですね。
とはいえ、石本さんフィジカルチームのいわきに対してどう対策していくんですか。という声が聞こえます。
次に今治が講じた策とはなんでしょうか。
2.バイタルエリアを消す
前節、愛媛FCにボランチの背後や脇のバイタルエリアを使われ、課題が残った。今回チョイスしたフォーメーションは1-4-1-2-3。
石本さん、1-4-1-2-3ってアンカーの脇が空くフォーメーションじゃないですかって声が聞こえそうですね。
これなら、アンカー脇が空いてしまいますね。しかし守備時は実際はウイングのパクスピンとインディオのハードワークにより1-4-5-1となり、バイタルエリアを強固にブロック組んでいましたね。
こうすることにより、3ボランチ+2ウイングでバイタルエリアをがっつりと消して、セカンドボール対策でいわきの攻撃の対策としましたね。
逆に人数の重心が後ろに重たくなるので、ショートカウンター、ロングカウンター気味の攻撃になるのはしょうがないですね。
それに対していわきもセカンドボールをバイタルエリアではなく、今治1トップの横あたりで拾い、再三攻撃をしかけていました。
これでは石本さん、4-4-2の急所の逆サイドやライン間を突いていくのは難しいのではという声が聞こえそうですが、どのように攻撃をしていったか見てみたいと思います。
3.最小限の幅のポゼショナルプレー
いわきの1-4-4-2に対して、今治の1-4-1-2-3ではボールを動かす面では今治の方が優位性があるのは噛み合わせの通り。
ただ、そのボール回しに対して、ボール奪取からショートカウンターがストロングのいわきFC。
では、どう対策したのでしょうか。
結論は「最小限の幅のポゼショナルプレー」
全体を5レーンで区切るのではなく、7レーンで区切りその5レーンや4レーンでポゼショナルをするということ。
最小限の幅のポゼショナルプレーのメリット・デメリットは何でしょうか。
・噛み合わせにより位置的優位性をもてる場所がある
・縦にスピードが出せる
・味方との距離が近いので連携が取りやすい
・失った後も味方との距離が近いのでカウンターを受けにくくリスクマネジメントができる
・幅を使ったポゼショナルプレーよりスペースがない分技術が必要
・相手も距離が近くなりコンパクトに保ちやすい
実際の得点シーンを振り返ってみると、ロングカウンターで中川がボールを受ける。
インディオが最小限の幅で深さをとり、三門が縦パス後に入ってきてフィニッシュ。
崩しの場面で使用しているレーンは3レーンか4レーンとなる。ロングカウンターの中でも最小限の幅を意識することで、スピードをもった攻撃ができることと、失った後のリスクマネジメントですぐに守備に移行できるということですね。
ブンデスリーガのバイエルンを指揮するナーゲルスマン、長野のシュタルフも活用する戦術でもある。
まとめ
今回は
【最小限の幅のポジショナルプレー】
ということでみていきました。
内容は
1.噛み合わせ ⇒ 1-4-1-2-3で対策
2.バイタルエリアを消す ⇒ 1-4-5-1でバイタルを消し、ショートカウンター、ロングカウンターの武器を持つ。
3.最小限の幅のポゼショナルプレー ⇒ 位置的優位性を持ち、スピードを持った攻撃、リスクマネジメントにより守備に移行
首位のいわきを破り、勝ち点を縮めることに成功。
【FC今治・橋川監督コメント】
2連敗している中、もう一度原点に立ち返った。泥くさく、粘り強いサッカーを実践してくれた。先制点は狙っていた形。今後は相手がどこであろうと、目の前の試合に勝っていくしかない。
先制点は狙っていた形。つまり、相手を引き込み、スピードを持つが、位置的な優位性も意識しながらの得点でしたね。
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