こんにちは。石本です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
選手歴 愛媛FC・FC今治 現在はシニアでのんびりとプレー
ライセンス サッカーA級・フットサルA級・サッカーGKL3・フットサルGKC
指導歴 15年以上(サッカー・フットサル)
趣味 読書(フットボール中心に年間100冊以上)
今日はJ2第4節 愛媛FCvsFC今治の試合をみていきたいと思います。
入場者数 9352人
フォーメーション 愛媛1-3-1-4-2 今治1-3-1-4-2
試合結果 愛媛FC 2-3 FC今治
シュート数 愛媛FC 2-9 FC今治
得点者
35分 甲田 英將(愛媛)
48分 マルクス ヴィニシウス(今治)
69分 山原 康太郎(愛媛)
82分 近藤 高虎(今治)
87分 マルクス ヴィニシウス(今治)
1.フォーメーションのかみ合わせ
まずはかみ合わせをみてみたいと思います。
お互いフォーメーションが1-3-1-4-2ということで同じフォーメーションになっています。愛媛は普段は1-4-4-2を採用していますが、今回は3バックに変更しています。石丸監督のコメントから
ゲームに関しては、少しシステムを変更して、相手の2トップを抑えながら攻撃をするところの狙いを持って入りました。即席のシステムにしてはそこそこ機能していたのではないかと思います。ただ、後半になると間延びしてセカンドボールが取れなくなったことが押し込まれた原因で、そこから失点をしてしまった印象があります。
というようなこともあり、ヴィニシウスとタンキ対策のところがあったようですね。
かみ合わせ的には2トップに対して3バックとアンカーの深澤、山田を使いながらビルドアップをするということで、比較的ボールを動かしやすい状況になっています。そのアンカーに対して2シャドーのそれぞれの2人がどう捕まえるのかということがポイントでしたね。
2.愛媛の狙いは堅守速攻とセットプレー
愛媛の狙いはなんだったのでしょうか。
シュート2本で2ゴールの100%の得点率でしたね。
ビルドアップでひっかけて、ヴィニシウス、タンキのショートカウンターは受けたくないということなのか、そこはあまりリスクをとらず、DFラインやGKと少しボールを動かして早めに前線へ送るという攻撃。
狙いは、リスクは抑え、堅守速攻とセットプレー狙いだったのではないかと考えられますね。デザインされたコーナーや金沢のロングスローやFKもねらい目でしたね。
ロングスローに関してもデザインされており、ポケットに入れてからのフリックプレーの狙いも見えました。
前半34分のボールを奪ってからの堅守速攻からの1点目はこちら
奪った瞬間にスピードアップして後ろから追い越してからのクロス。素晴らしいゴールでしたね。
79分の背後狙いからのゲーゲンプレス(取られた瞬間に取り返す)の場面
68分コーナーキックの得点。ニアに走るふりをして、市原の背後をとり、シンプルなデスマルケ(マークを外す動き)ですが、ゴールを決めることができました。今治GKもボールを弾きに前に出ていますが、届かないところに配球されたことがよかったですね。
3.今治の狙いはポケラン&コンテニュー
47分加藤徹のポケットラン&コンテニューからのゴール
インサイドハーフの加藤ではなく、3バックの加藤がポケットラン。そしてそのボールを落としてクロスいれることで、愛媛の3バックがいたスペースが開く。
そこを埋めるために深澤がペルムタ(カバーのカバー)に入るが、ヘディングで競り合うことを強みにしているわけではないので、加藤潤がヘディングでそらしたところをヴィニシウスが得点する。
コーナーからDFクリアの近藤のボレーシュート。DFがクリアした後、シュート打たれないようにボールに対してのプレッシャーが間に合わず、フリーで近藤がボレーシュートを打つことができた。
素晴らしいボレーシュートでした。
梅木のひきつけドリブル&ワイドゾーンへのインナーラップ
途中交代で入った愛媛のマルセロvs今治の梅木。梅木は背後のワイドゾーンを狙うため、マルセロに対して、ひきつけドリブルを行い、途中交代ではいった新井へパスしてワイドゾーンへラン。新井に対しては愛媛の途中で入った細谷。細谷もマルセロがマークを外させているため、ボールをうかつに奪いに行けない状況。その結果、梅木からのすばらしいクロスがヴィニシウスがヘディングシュートを決める。
あの状態からあのクロスがあがってくると予想ができなかったのか、GK辻も最初の一歩を後ろに下がってしまう。ヴィニシウスが確認できていれば、最初の一歩は明らかに変わっていたはず。それくらい梅木のワイドゾーンへのひきつけドリブルからのラン&クロスはレベルの高いものだった。
終わりに
2年ぶりの伊予決戦。現地での観戦。それぞれの狙いが見え、それぞれの良さがでた試合だった。逆に言えば、それぞれの良さを消せなかった試合ともいえる。1試合1試合修正して、ともにJ1へたどり着き、J1での伊予決戦がみたいと思う。
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