こんにちは。石本です。
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選手歴 愛媛FC・FC今治 現在はシニアでのんびりとプレー
ライセンス サッカーA級・フットサルB級・GKL3
指導歴 15年以上(サッカー・フットサル)
趣味 読書(フットボール中心に年間100冊以上)
今日はテゲバジャーロ宮崎 vs 愛媛FCの試合をみていきたいと思います。
今回は
【ミラーゲームのチャンスとピンチはどこにあるか】
ということでみていきたいと思います。
結論 リスクを冒す攻撃の表裏
入場者数 2932人
フォーメーション 1-4-4-2(宮崎)1-4-4-2(愛媛)
試合結果 テゲバジャーロ宮崎 0-0 愛媛FC
シュート数 テゲバジャーロ宮崎 3-10 愛媛FC
1.噛み合わせ
まずは噛み合わせをみてみたいと思います。
お互いに1-4-4-2ということで、ミラーゲームとなる。どう戦うか。
・ビルドアップ時の数的優位
・縦パスが入った後のスイッチ
・可変システムによるオーバーロード
・相手の重心をみて背後
といった感じでしょうか。
それでは愛媛の攻撃をみてみたいと思います。
2.数的優位とオーバーロード
後半78分のシーン。右サイドの三原と佐藤のワンツーで相手のサイドハーフを突破したところが最後までつながったということがみることができます。
佐藤のワンツーからベンにワンタッチで縦パスを入れ、ベンが佐々木にパスをします。佐々木は中央レーンまで入ってきて、宮崎ボランチの背中をとってます。佐々木がフリーでボールを受けることができて、ドリブルで運んでいくと相手センターバックの重心が前に向いた瞬間、松田に配球。
GKと1vs1の場面を創出することができました。
サイドバックがワンツーで相手のプレスを回避できたことは素晴らしいですが、逆にここでひっかかってましたら、一気に数的不利の状態に持っていかれるというリスクもあります。
そういうリスクを背負いながらも、結果的に愛媛がフィニッシュまでいけたということはとてもよかったですね。
次は宮崎の攻撃をみてみたいと思います。
3.相手のリスクを狙う
後半アディショナルタイムの宮崎の攻撃。
ミラーゲームでなんとかリスクを冒してでも得点を取りたい両チーム。
GKからのロングフィードをベンが競り勝ち、愛媛が前向きでボールを受けると全員のスイッチが入る。右サイドで三原が駆け上がり、数的有利の場面もある。どこにボールが配球されるのか。そのボールは中央が選択された。だが、思いとは裏腹に相手にインターセプト(パスカット)され一気にカウンターへ。
三原が攻め上がったスペースをつかれ、GKと1vs1の状況になったが、徳重がファインセーブでピンチを逃れることができた。
まとめ
今回は
【ミラーゲームのチャンスとピンチはどこにあるか】
ということでみていきました。
結論 リスクを冒す攻撃の表裏
内容は
1.噛み合わせ ⇒ 1-4-4-2のミラーゲーム
2.数的優位とオーバーロード ⇒ サイドバックのワンツーでの突破からフィニッシュまで
3.相手のリスクを狙う ⇒ リスクを冒したところを突く
今回は、ミラーゲームであったり、風の影響もあったりと、非常に難しい試合となった。
そういう試合の勝負の分かれ目はセットプレーだったり、事故を起こさせたり、トランジション(切り替え)のところだったりする。
だからこそ、拮抗した試合ほど、「球際」「切り替え」「ハードワーク」と言われ、ミスが命取りとなる。
昨今、可変システムやポジショナルプレーなどで、球際を作らない、攻撃と守備のシームレス化で切り替えという概念を持たない、体のハードワークではなく、みる、みておくといった認知、判断、実行といったプレースピードを認識するようになった。
こうきたら、こう対策、その対策に対して、さらに対策といった、将棋のような数手先を意識しながら、選択肢を持った駆け引きを持つようになった。
しかし、そのプランも傑出した個にとっては無意味となり、最後は個といったようなスパイラルが起きている。その個を止めるための、格闘技のような守備。もっと具体的に言えば、守備テクニックを身に着けた、ラグビー選手のような鋼の体をもった選手が必要となってきている。
守備構築のプロの松田監督のチームから点をとるのは難しいところだが、とりあえず勝ち点1で前進も後退もしていないということで、次に駒を進めていく。
次節は勝ち点3をもぎとり、一桁台の順位に期待したい。
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