こんにちは。石本です。
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本記事の執筆者
選手歴 愛媛FC・FC今治 現在はシニアでのんびりとプレー
ライセンス サッカーA級・フットサルB級・GKL3
指導歴 15年以上(サッカー・フットサル)
趣味 読書(フットボール中心に年間100冊以上)
今日は岡山学芸館×東山の試合をみていきたいと思います。
Jリーグ内定選手もいない、代表別代表もいない岡山がなぜ優勝できたのでしょうか。選手のコメントや映像からも振り返りみてみたいと思います。
ということで今日は
【岡山学芸館が優勝できたポイント】
といことでみてみたいと思います。
結論 うまくて強い、肉体強化したハエです
入場者数 50868人
フォーメーション 1-4-2-3-1(岡山学芸館) 1-4-4-2(東山)
【噛み合わせ】
試合結果 岡山学芸館 3-1 東山
シュート数 岡山学芸館 6-10 東山
得点者
25分 オウンゴール(岡山)
44分 真田 蓮司(東山)
52分 木村 匡吾(岡山)
85分 木村 匡吾(岡山)
1.ハエのように群がりハードワークし、その結果・・・オフサイドトラップのミスを誘う動き出しからファー詰め
まずは岡山の1点目をみてみたいと思います。
『焦れることなく、ハードワークして細部にこだわれ』ということは常に監督から言われてきた。それを体現できたんじゃないかと思う」と岡本。愚直なチームらしく、岡本をはじめとする多くの選手が、優勝の要因を「粘り強さ」だと口をそろえた
「誰かがミスしてもカバーする。”ハエのように(ボールに)群がる“ことを徹底してきた。『(自分の)マークを捨ててもシュートブロックに行け』と言われてきたが、今日はそれができた」
sportivaより
縦に速く、前プレ、ハードワーク、球際勝負が高サッカーの代名詞のようなものですが、最近ではテクニックが備わり、ポジショナルプレーも増えてきたが、育成年代である高校生で、隙も生まれやすいことから、リスクマネジメントの一つで、縦に速く、セカンドボールを拾うことで失点を防ぎながら、得点を狙うということが定石となっている。
1得点目を振り返ってみてみるとどういうことが起きているのかというとセカンドボールに対して、東山よりも人数をかけている。コンパクトになっているということですね。
奪ったボールに対して、FW9番の今井がプルアウェイの動きからアクションし、背後を狙います。東山CBの3番志津がDFラインが揃っているものだと思い込んで、オフサイドトラップをしかけますが、4番の新谷はカバーの位置にいました。
その結果、オフサイドトラップは逆に岡山にチャンスを与え、今井がドリブルで持ち出し、逆サイドにはファー詰めのため11番田邊が走り込んでいます。そこを狙ってパスをしますが、DFの足に当ってオウンゴールを誘発することができました。
こういうファー詰めを狙ったDFラインの背後とGKを前のスペースへの差し込みクロスはオウンゴールが生まれる可能性が高いので今ではトレンドとなっていますね。
動画はこちら ↓
ハエのようにハードワークする岡山学芸館の選手たち。でも、優勝できた要因はそれだけではなかったのです。
次の要因をみてみたいと思います。
2.一日5食の筋トレ効果で「うまい」だけでなく「強さ」を求める
一日5食がノルマとして課された増量作戦で筋力が飛躍的にアップ
衰え知らずのスタミナの源泉を、木村は笑顔で振り返った。 「セカンドボールに対する出足の速さなどの面で成果が出ているというか、瞬発力が少し上がったのかなと思っています。最初のころはつらかったけど、いま思えばフィジカルトレーニングをやっていて本当によかった、というのがありますね」
yahooニュースより
セカンドボールを拾う球際は1点目も2点目をまさにその言っている通りで、フィジカルトレーニングのおかげだと思います。
名将の教え「止めて蹴る」ではなく「止めて“強く”蹴る」
「速攻と遅攻の使い分け」
「ゆったり攻めるだけでもダメだし、早く攻めるだけでもダメ。うまくチームとして状況を見ながら、縦パスと横パスを組み合わせていくサッカーをしたい」(高原監督)
「止めて蹴る」はよく言われるところだが、「止めて強く蹴る」「ダイレクトで強く蹴る」は平が指導の大事なベースにしてきたこと。対面パスやトライアングルパスの距離を広げながら徹底して磨く練習は、これまでの取材で何度も見てきた。
NumberWebより
2点目はGKの強いロングパスからのゲーゲンプレッシングでボールを奪取し、サイドチェンジを行い、サイドバックのオーバラップから、センタリングをボランチの木村が強烈なヘディングシュートで押し込んだ。
まさに強さで押し込んだ。そして、ゆっくりボールを回し、ロングボールが入りセカンドボールを回収すると、チェンジサイドから猛スピードでオーバラップということで、遅攻と速攻の使い分けを行うことで、相手のライン間を作らせ、見事、フィニッシュまでもっていきましたね。
それでも、タレント揃いの東山は意地をみせます。この鉄壁な岡山の守備をどのように崩したのでしょうか。
3.東山の相手を困らせるオーバロードからの突破
前半43分シーンです。東山サイドハーフの清水がライン間にいたり、サイドに張ったり、下がっていったりということで、サイドバックの背後があきました。
そこに背後を取るように動き出すことと、もう一人のFWが中でピン止めすることで、サイドでオーバーロードを作り出すことに成功しました。
そして、そこからドリブルで仕掛け、折り返しをゴールイン。右上隅の神様コースに決めた。
非常にレベルの高いシュートでしたね。
まとめ
ということで今日は
【岡山学芸館が優勝できたポイント】
といことでみていきました。
結論 うまくて強い、肉体強化したハエです
内容は
1.ハエのように群がりハードワークし、その結果・・・オフサイドトラップのミスを誘う動き出しからファー詰め
2.一日5食の筋トレ効果で「うまい」だけでなく「強さ」を求める
3.東山の相手を困らせるオーバロードからの突破
Jリーグ内定選手がいなくても、年代別日本代表がいなくても、ハードワークし、自分たちをさらにレベルアップすれば、勝利することができることを証明しました。
まさに肉体強化したハエでしたね。
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